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ワンライ九回目
2014/12/20(Sat)
すみません。
今回のワンライはナルヒナです。
今かなり熱が上がってるので…。
書きたいものを書かせてもらいました。すみません。
でも実はこの後、ロイアイにも挑戦してみたい。
…時間的に厳しいか…?

ワンライとは:企画者様のサイトをご参照ください。

使用したお題:まるで大きな赤ん坊
ジャンル:ナルト #ナルヒナ
※注意:二次創作NL。ヒナタのお腹が大きいです。
#深夜の真剣文字書き60分一本勝負

お題は「まるで大きな赤ん坊」なのですが、ぶっちゃけその単語は欠片も出てこないです。
すみません。
ただ、このお題を見て思い付いたというだけの話だったり。
例によって一発書きですが、それでも宜しければどうぞ。

※ナルヒナです。
※一発書きです。





「ただいまー」
 前日の仕事が今日の昼まで続き、ようやく家に帰ることが出来たナルトは、疲れを隠せない声で玄関の扉を開けた。
 ところが、いつもなら自分の声を聞けばすぐに飛んでくるはずのボルトが、今日は姿を見せない。帰ればすぐに玄関へ出て来てくれるヒナタもだ。
「外で遊んでんのかな」
 少しガッカリした顔でリビングに向かったナルトは、中の状況を見て、何故二人が姿を見せなかったかを把握した。
 リビングのソファでは、座っている日向の膝で、ボルトがくうくうと寝息を立てている。
「ナルトくん。出迎えに行けなくてごめんなさい」
 小声で話しかけてくるヒナタに、足音を忍ばせて近付いたナルトも小声で返す。
「いや、それはいいんだけどよ。ただいま」
 もう一度繰り返すと、ヒナタは笑顔でおかえりなさいと返してくれた。
 このやり取りが好きだ。
 ただいまと言えば、おかえりと返ってくる。それは当たり前のようだけど、家の中に誰かがいないと決して実現しないことだ。
 満足そうに軽く頷いたナルトは、眼下で寝ているボルトの顔を見つめた。何とも気持ちよさそうに眠っている。心から安心しているような、そんな寝顔だ。
 幸せそうなボルトの顔を見ていたナルトは、ふとある考えを思い付いた。
 ヒナタとボルトの顔を交互に見つめ、それを口にしていいものかどうか逡巡する。
「どうしたの?」
 怪訝に思ったのか、ヒナタが訊ねてきた。
「いや……あのさ」
 初めは言いにくそうにしていたナルトは、視線をあさっての方に向けてぼそぼそと続ける。
「その、オレもやってもらえないかなあ、なんて……」
「え?」
「だから、その、ボルトみたいにさ」
 そう言って、ナルトはボルトの隣にある、ヒナタの左膝を指差した。ボルトが頭を置いているのは右側の膝で、左側は空いている。
 そこにボルトと同じように頭を乗せてもいいか……つまりナルトは、膝枕をしてほしいと言っているのだ。
「えっ?」
 ヒナタは一瞬目を丸くして、かっと頬を赤く染めたが、やがて目を細めて頷いた。
「うん……いいよ」
「やったってばよ」
 ヒナタの承諾を聞いたナルトは、ボルトの頭に当たらないよう注意しながら、ヒナタの膝上にそっと頭を置いた。
 柔らかいヒナタの太ももが、ナルトの頭を優しく受け止める。
 触れた部分からは、ヒナタの温かい体温が感じられた。
「ど……どう? 硬くない?」
「全然。すっげえ柔らかいってばよ」
 不安そうなヒナタとは対照的に、ナルトはニコニコと上機嫌だった。それを見てヒナタもホッと安堵した表情になる。
「気持ちよさそうなボルトを見てたらさ、どんな感じなのか知りたくなっちまったんだよな」
 目を閉じてヒナタの柔らかさを感じながら、ナルトは独り言のように呟いた。
 それを聞いたヒナタは、はたとナルトの生い立ちを思い出す。
 ナルトがボルトと同じくらいの年齢だった頃、ナルトには両親がいなかった。生まれてすぐに、ナルトは両親を喪ったのだ。
 当然、膝枕などしてもらったことはない。どんな感触か。どんな温かさなのか。知りたくても知ることが出来ない状況に、ナルトはずっと置かれてきたのだ。
「この子が産まれたらさ、こっちの膝も取られちまうだろ? 頼むなら今のうちかなって思ったんだよな」
 目を開けたナルトは、ヒナタの大きく膨らんだお腹の方を見る。新しい命が、そこには宿っていた。
「……でも、また出来るよ」
 ぽつりと、ヒナタが呟く。
「え?」
「二人が起きているときは無理かもしれないけど……寝てるときなら、いつでも、出来るよ」
 頬を赤く染めながら、それでも必死に想いを伝えるように、ヒナタが眼下のナルトに話しかける。
 与えられなかった感触も。与えられなかった温度も。
 今なら、いくらでも与えることが出来る。
 それを与えられるのが自分であることがとても幸せなのだと、ヒナタは視線に想いを籠めてナルトを見つめる。
「……そっか」
 照れながらも視線を逸らさずに想いを伝えてくれるヒナタに、ナルトは嬉しそうに目を細めた。
「ありがとな、ヒナタ」
 家族と呼べる人は一人もおらず、寂しかった幼少時代。
 でも今は、こんなにも温かい家族がいる。
 これから産まれてくる子供にも、この温かさを知ってもらいたい。
 めいっぱいの温かさを、こんなにも幸せな気持ちを、沢山たくさん与えてあげられるといい。
「元気に産まれてこいよ」
 目の前にあるヒナタのお腹へ向けて、ナルトはそこにいる子供に話しかけるように、笑顔でそっと呟いた。


23:13終了。
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