2014.09/06 [Sat]
書けていなかったので
今週の金曜日はワンライが無かったので、ロイアイの日の企画で頂いた案の一つを書いてみようかなと思い立ちました。
まだ書けていなかったので…なかなか時間が取れなくてすみません。
スマホから少しずつこの日記に書き溜めていたんですが、ぶっちゃけスマホ面倒くさい!!
保存してあるはずの記事が反映されていないし…何なんだろう、これ。
もう仕方がないので、久々にPC起動。ここから書いた方がよっぽど楽です。
今後スマホから書く、という選択肢はあまりなさそうな気がしてきました…。
スマホから書ける人、凄いです。
慣れれば書けるようになるのかなぁ。
ということで、書けるところまで書いてみます。
お題は「ラブレター」です。
宜しければ追記からどうぞ。
↓
※推敲していません。一発書きです。
※途中までです。すみません。
朝から山のような仕事をこなしてようやく取れた昼休み、東方司令部の食堂を訪れると、ハボック少尉と大佐が話している声が耳に入ってきた。
「ねえ大佐、ケチケチ言わずに教えてくださいよ」
「そう言われてもな。そういうものは、自分一人で頑張るものじゃないのか?」
「何の話ですか?」
興味本位で会話に割って入ると、二人が一斉にこちらの顔を見る。
「ああ、いや」
適当に誤魔化そうと言葉を選んでいる様子の大佐に対して、少尉は私の顔を見ると、何かを思い付いたような顔をした。
「そうだ、この際中尉でもいいや」
この際。でもいい。
ずいぶん失礼な言い草だと眉を顰めるが、少尉は気にする様子もなく続ける。
「中尉、いいラブレターの書き方を教えてくださいよ」
「え?」
ラブレター。急に言われて思考が停止する。どうしてそんな話に。
「やめろ、ハボック。中尉まで巻き込むんじゃない」
ぽかんとしている私を見て、大佐が少尉を睨む。
「どういうことなの?」
訊ねると、少尉は縋り付くような目でこちらを見た。
「それがね、聞いてくださいよ。オレが本気のラブレターを書きたいから、女の子がこう、グッときてオレと付き合いたい! と思うようなラブレターの書き方を教えてくださいって大佐に頼んだんですけど、大佐がちっとも教えてくれなくて」
「そうなの」
「ハイ」
「だから、そういうのは自分で書かなければ意味がないと言ってるだろう」
「でも大佐、そういうのお得意でしょ?ちょっとくらい、その技を伝授してくれたっていいじゃないスか。ね? 中尉。こんな感じで取りつく島もないんスよ」
「だからってどうして私なの?」
「同じ女性として、どんなラブレターを貰ったら嬉しいか、教えてもらいたいんスよ。ちょっとだけでもいいんで!」
「そう言われてもね……」
何と返事すべきか考えながら、頬に手を当てる。断る理由も特にないのだが、そもそも女性が喜ぶようなラブレターというものが判らない。
「でも、私もいいアドバイスが出来るとは思えないけど」
遠まわしに断るが、少尉はまだ諦められない様子だった。
「中尉、ラブレターって貰ったことあります?」
「それは……」
嘘を吐いても仕方がない。また、嘘を吐く必要性も感じない。私は正直に答える。
「あるけど」
「何?!」
何故大佐が驚きの声を上げるのか。そもそも、驚くってちょっと失礼なんじゃないだろうか。
「じゃあ、その経験を踏まえて! 是非!」
拝むように少尉は私の方へ両手を合わせて頭を下げたが、やはりその依頼は私には荷が重そうだ。
「こんなことを言うのも何だけど……正直、貴方の言うようにグッと来るようなラブレターって貰ったことがないのよ。褒めてくれるのは純粋に嬉しいんだけど、心に響いたことがないの。だから貴方の期待するようなアドバイスが出来るとはとても思えないわ」
諦めてくれるには正直に話すしかあるまいと判断し、淡々と事実だけを述べる。ようやく諦めてくれたのか、少尉はそんなあ、と呟いて肩を落とした。
「ごめんなさいね」
「中尉が謝ることはないだろう」
横から口を挟む大佐の顔が、心なしか嬉しそうなのは気のせいだろうか。理由が判らないので、私はそれについて深く考えるのは止め、あっさりと流す。
「仕様がない奴だな。見てやるから、もうその話は終わりにしろ」
「ホントっスか?!」
バッと勢いよく顔を上げて、少尉は大佐ににじり寄った。
「ああ。ただし、少しだぞ。あとは自力で頑張れ」
「いいっス! それで十分ス!」
どうやら問題は無事解決したようだ。
ホッと胸を撫で下ろすと、私はその場から離れ、仕事に戻った。
次の日になり、昨日のことは私の頭からすっかり抜け落ちていた。目の前の仕事に必死で、それどころではなかったのだ。
ところが、話は意外な形で思い出すことになった。
辺りが暗くなった頃、私は今日最後の書類を処理してもらうため、大佐の個室に入った。
大佐が書類に目を通している間、部屋の真ん中にあるソファに腰掛けて受け取った書類をチェックする。特に問題もないようだ。
トントンと軽い音を立ててテーブルで書類を纏めていると、大佐が机に座ったまま話しかけてきた。
「中尉」
「はい」
「それが終わったなら、ちょっと見てほしいものがあるんだが」
「何でしょうか」
書類をテーブルに置いて大佐の座る机に近付くと、白い封筒を三つ渡される。
「これは?」
「昨日練習で書いてみた、ハボックのラブレターだ。どれがいいと思う?」
突然の問いかけに、目が点になる。
「はい?」
「君、心に響いたラブレターを貰ったことがないと言っていただろう。どれか、君の心に一番響いたラブレターを元にして、本番に臨みたいそうだ」
まさかそんな形でお鉢が回ってくるなんて。眉を顰めたが、昨日話を聞いたのはそもそもこちらの方からだった。そういう意味では、乗りかかった船と言えなくもない。
一から書くのに付き合わされるよりマシかと、私は軽く溜め息を吐きながら封のしていない封筒を開いた。
一つは、いかにもな美辞麗句を称えて、相手のことを褒めちぎっていた。どれだけ相手が自分にとって素晴らしく見えるかを並べ立て、だからこそ付き合いたいという強い想いを訴えた内容になっていたが、美辞麗句が形ばかりで中身を伴わない印象を受けた。私が今まで貰ってきたラブレターと大差ない。外見しか見ていないのではないかとしか思えず、殆ど心に響くことはなかった。
もう一つは、ストレートに好きだという気持ちを伝えている内容だった。どこで出会い、どんな経緯で惹かれていったか、その事実を簡潔に述べた上で、想いをハッキリと伝えている。ごてごてと美辞麗句で飾り立てるより、こちらの方が想いは伝わりやすいのではないだろうかと好感を持った。
(これで最後ね)
三通目を開けて、中身に目を通す。ところが読み進めているうちに、私は次第に顔が熱くなっていくのを感じた。
その手紙は、他とは全く印象が違っていた。
『出会った頃は、君はまだ小さくて、妹のように可愛い存在だった』
そんな出だしから始まるラブレターは、どれだけ相手を可愛く思っていたかに始まり、その後一度別れて再会したこと、その時深く傷付けてしまったこと、それでもずっと傍で見守ってきたこと、その間にいつしか想いは強まり、溢れんばかりの恋情になったことが訥々と語られていた。
(これって……)
私はちらりと大佐の方を見る。大佐はこちらの反応を見るためか、じっと私を凝視しており、私は慌てて目を逸らした。
(少尉のラブレターなのよね。そうよね)
読めば読むほど、それはまるで私と……大佐の、いや、ロイ・マスタングとの出会いから今に至るまでの経緯を読んでいるようだった。
しかしそんなはずはない。
大佐と私はそんな関係ではないし、大佐には様々な女性とデートを繰り返している。そこまで強い恋情を抱いている女性がいるのに、そんな軽薄な行動をするとはとても思えない。
そもそもこれは少尉のラブレターだ。少尉が私と大佐の経緯を知っているはずがない。偶然一致しただけのことだろう。
大佐はこのラブレターは練習だと言っていた。二通目のラブレターで語られた経緯と全く違うのはそのせいだろうか。経緯を変えるのにどんな意味があるのかは判らないが、昨日大佐は少尉に少し手伝うだけだと言っていたし、これはあくまでも少尉の練習として考えられた、架空の経緯なのかもしれない。
そんな架空の経緯に自分を重ねるなんて。
(馬鹿みたい)
自分と大佐の話のはずがないのに。
それなのに、まるで大佐からラブレターを貰ったような気持ちになり、胸がどくどくと大きく脈打つのを止められない。
「すみません。少し眠気が来たみたいです。顔を洗ってきます」
これ以上顔が熱くなるのを見られたくなくて、私は急いで立ち上がり、大佐のいる個室を出ていった。
早足でトイレに向かいながら、必死に鼓動を静めようとする。
今までどんなラブレターを貰っても、こんなに心を乱されたことなどないのに。
なのに、私はどうして、こんな。
部屋を出ていったリザが閉めた扉を暫し眺めていたロイは、おもむろに椅子から立ち上がり、リザが置いていった手紙を手に取った。
「我ながら、何をやっているんだろうな」
ハボックの筆跡にかなり似せたラブレター。
それは他の二通を読みながら、昨晩ロイが自分で書いた手紙だった。
ハボックは当然、その内容を知らない。
ロイはその手紙を封筒へ入れると、他の二通と共にテーブルに並べた。
後でこの三通の感想を聞いた後、この手紙は燃やすことになるだろう。
最初ラブレターを貰ったと聞いた時、心が大きくざわついた。
どんなラブレターを貰ったのか。それは彼女の心を捉えたのか。
明らかに動揺したが、その動揺は次の彼女の言葉で一気に静まった。
心に響いたラブレターは一つもなかった。その言葉に、どれほど安堵を覚えただろう。
だが次の瞬間、一つの疑問が湧き起こった。
では、彼女の心を捉えられるラブレターとはどんなものなのか。
すみません!時間が来てこれ以上はどうしても無理!
続きは書けそうならまた後日…。
あと最後の締めを残すだけなのですが(涙)。本当に少しなのにー!!
まだ書けていなかったので…なかなか時間が取れなくてすみません。
スマホから少しずつこの日記に書き溜めていたんですが、ぶっちゃけスマホ面倒くさい!!
保存してあるはずの記事が反映されていないし…何なんだろう、これ。
もう仕方がないので、久々にPC起動。ここから書いた方がよっぽど楽です。
今後スマホから書く、という選択肢はあまりなさそうな気がしてきました…。
スマホから書ける人、凄いです。
慣れれば書けるようになるのかなぁ。
ということで、書けるところまで書いてみます。
お題は「ラブレター」です。
宜しければ追記からどうぞ。
↓
※推敲していません。一発書きです。
※途中までです。すみません。
朝から山のような仕事をこなしてようやく取れた昼休み、東方司令部の食堂を訪れると、ハボック少尉と大佐が話している声が耳に入ってきた。
「ねえ大佐、ケチケチ言わずに教えてくださいよ」
「そう言われてもな。そういうものは、自分一人で頑張るものじゃないのか?」
「何の話ですか?」
興味本位で会話に割って入ると、二人が一斉にこちらの顔を見る。
「ああ、いや」
適当に誤魔化そうと言葉を選んでいる様子の大佐に対して、少尉は私の顔を見ると、何かを思い付いたような顔をした。
「そうだ、この際中尉でもいいや」
この際。でもいい。
ずいぶん失礼な言い草だと眉を顰めるが、少尉は気にする様子もなく続ける。
「中尉、いいラブレターの書き方を教えてくださいよ」
「え?」
ラブレター。急に言われて思考が停止する。どうしてそんな話に。
「やめろ、ハボック。中尉まで巻き込むんじゃない」
ぽかんとしている私を見て、大佐が少尉を睨む。
「どういうことなの?」
訊ねると、少尉は縋り付くような目でこちらを見た。
「それがね、聞いてくださいよ。オレが本気のラブレターを書きたいから、女の子がこう、グッときてオレと付き合いたい! と思うようなラブレターの書き方を教えてくださいって大佐に頼んだんですけど、大佐がちっとも教えてくれなくて」
「そうなの」
「ハイ」
「だから、そういうのは自分で書かなければ意味がないと言ってるだろう」
「でも大佐、そういうのお得意でしょ?ちょっとくらい、その技を伝授してくれたっていいじゃないスか。ね? 中尉。こんな感じで取りつく島もないんスよ」
「だからってどうして私なの?」
「同じ女性として、どんなラブレターを貰ったら嬉しいか、教えてもらいたいんスよ。ちょっとだけでもいいんで!」
「そう言われてもね……」
何と返事すべきか考えながら、頬に手を当てる。断る理由も特にないのだが、そもそも女性が喜ぶようなラブレターというものが判らない。
「でも、私もいいアドバイスが出来るとは思えないけど」
遠まわしに断るが、少尉はまだ諦められない様子だった。
「中尉、ラブレターって貰ったことあります?」
「それは……」
嘘を吐いても仕方がない。また、嘘を吐く必要性も感じない。私は正直に答える。
「あるけど」
「何?!」
何故大佐が驚きの声を上げるのか。そもそも、驚くってちょっと失礼なんじゃないだろうか。
「じゃあ、その経験を踏まえて! 是非!」
拝むように少尉は私の方へ両手を合わせて頭を下げたが、やはりその依頼は私には荷が重そうだ。
「こんなことを言うのも何だけど……正直、貴方の言うようにグッと来るようなラブレターって貰ったことがないのよ。褒めてくれるのは純粋に嬉しいんだけど、心に響いたことがないの。だから貴方の期待するようなアドバイスが出来るとはとても思えないわ」
諦めてくれるには正直に話すしかあるまいと判断し、淡々と事実だけを述べる。ようやく諦めてくれたのか、少尉はそんなあ、と呟いて肩を落とした。
「ごめんなさいね」
「中尉が謝ることはないだろう」
横から口を挟む大佐の顔が、心なしか嬉しそうなのは気のせいだろうか。理由が判らないので、私はそれについて深く考えるのは止め、あっさりと流す。
「仕様がない奴だな。見てやるから、もうその話は終わりにしろ」
「ホントっスか?!」
バッと勢いよく顔を上げて、少尉は大佐ににじり寄った。
「ああ。ただし、少しだぞ。あとは自力で頑張れ」
「いいっス! それで十分ス!」
どうやら問題は無事解決したようだ。
ホッと胸を撫で下ろすと、私はその場から離れ、仕事に戻った。
次の日になり、昨日のことは私の頭からすっかり抜け落ちていた。目の前の仕事に必死で、それどころではなかったのだ。
ところが、話は意外な形で思い出すことになった。
辺りが暗くなった頃、私は今日最後の書類を処理してもらうため、大佐の個室に入った。
大佐が書類に目を通している間、部屋の真ん中にあるソファに腰掛けて受け取った書類をチェックする。特に問題もないようだ。
トントンと軽い音を立ててテーブルで書類を纏めていると、大佐が机に座ったまま話しかけてきた。
「中尉」
「はい」
「それが終わったなら、ちょっと見てほしいものがあるんだが」
「何でしょうか」
書類をテーブルに置いて大佐の座る机に近付くと、白い封筒を三つ渡される。
「これは?」
「昨日練習で書いてみた、ハボックのラブレターだ。どれがいいと思う?」
突然の問いかけに、目が点になる。
「はい?」
「君、心に響いたラブレターを貰ったことがないと言っていただろう。どれか、君の心に一番響いたラブレターを元にして、本番に臨みたいそうだ」
まさかそんな形でお鉢が回ってくるなんて。眉を顰めたが、昨日話を聞いたのはそもそもこちらの方からだった。そういう意味では、乗りかかった船と言えなくもない。
一から書くのに付き合わされるよりマシかと、私は軽く溜め息を吐きながら封のしていない封筒を開いた。
一つは、いかにもな美辞麗句を称えて、相手のことを褒めちぎっていた。どれだけ相手が自分にとって素晴らしく見えるかを並べ立て、だからこそ付き合いたいという強い想いを訴えた内容になっていたが、美辞麗句が形ばかりで中身を伴わない印象を受けた。私が今まで貰ってきたラブレターと大差ない。外見しか見ていないのではないかとしか思えず、殆ど心に響くことはなかった。
もう一つは、ストレートに好きだという気持ちを伝えている内容だった。どこで出会い、どんな経緯で惹かれていったか、その事実を簡潔に述べた上で、想いをハッキリと伝えている。ごてごてと美辞麗句で飾り立てるより、こちらの方が想いは伝わりやすいのではないだろうかと好感を持った。
(これで最後ね)
三通目を開けて、中身に目を通す。ところが読み進めているうちに、私は次第に顔が熱くなっていくのを感じた。
その手紙は、他とは全く印象が違っていた。
『出会った頃は、君はまだ小さくて、妹のように可愛い存在だった』
そんな出だしから始まるラブレターは、どれだけ相手を可愛く思っていたかに始まり、その後一度別れて再会したこと、その時深く傷付けてしまったこと、それでもずっと傍で見守ってきたこと、その間にいつしか想いは強まり、溢れんばかりの恋情になったことが訥々と語られていた。
(これって……)
私はちらりと大佐の方を見る。大佐はこちらの反応を見るためか、じっと私を凝視しており、私は慌てて目を逸らした。
(少尉のラブレターなのよね。そうよね)
読めば読むほど、それはまるで私と……大佐の、いや、ロイ・マスタングとの出会いから今に至るまでの経緯を読んでいるようだった。
しかしそんなはずはない。
大佐と私はそんな関係ではないし、大佐には様々な女性とデートを繰り返している。そこまで強い恋情を抱いている女性がいるのに、そんな軽薄な行動をするとはとても思えない。
そもそもこれは少尉のラブレターだ。少尉が私と大佐の経緯を知っているはずがない。偶然一致しただけのことだろう。
大佐はこのラブレターは練習だと言っていた。二通目のラブレターで語られた経緯と全く違うのはそのせいだろうか。経緯を変えるのにどんな意味があるのかは判らないが、昨日大佐は少尉に少し手伝うだけだと言っていたし、これはあくまでも少尉の練習として考えられた、架空の経緯なのかもしれない。
そんな架空の経緯に自分を重ねるなんて。
(馬鹿みたい)
自分と大佐の話のはずがないのに。
それなのに、まるで大佐からラブレターを貰ったような気持ちになり、胸がどくどくと大きく脈打つのを止められない。
「すみません。少し眠気が来たみたいです。顔を洗ってきます」
これ以上顔が熱くなるのを見られたくなくて、私は急いで立ち上がり、大佐のいる個室を出ていった。
早足でトイレに向かいながら、必死に鼓動を静めようとする。
今までどんなラブレターを貰っても、こんなに心を乱されたことなどないのに。
なのに、私はどうして、こんな。
部屋を出ていったリザが閉めた扉を暫し眺めていたロイは、おもむろに椅子から立ち上がり、リザが置いていった手紙を手に取った。
「我ながら、何をやっているんだろうな」
ハボックの筆跡にかなり似せたラブレター。
それは他の二通を読みながら、昨晩ロイが自分で書いた手紙だった。
ハボックは当然、その内容を知らない。
ロイはその手紙を封筒へ入れると、他の二通と共にテーブルに並べた。
後でこの三通の感想を聞いた後、この手紙は燃やすことになるだろう。
最初ラブレターを貰ったと聞いた時、心が大きくざわついた。
どんなラブレターを貰ったのか。それは彼女の心を捉えたのか。
明らかに動揺したが、その動揺は次の彼女の言葉で一気に静まった。
心に響いたラブレターは一つもなかった。その言葉に、どれほど安堵を覚えただろう。
だが次の瞬間、一つの疑問が湧き起こった。
では、彼女の心を捉えられるラブレターとはどんなものなのか。
すみません!時間が来てこれ以上はどうしても無理!
続きは書けそうならまた後日…。
あと最後の締めを残すだけなのですが(涙)。本当に少しなのにー!!
Re: タイトルなし
一気に書き上げてしまいたかったのですが、予想以上に時間がかかってしまいました。
身悶えして頂き光栄です。有り難うございます!
私も、ロイはちゃんとリザさんにラブレターを書くなら(本命はリザさん一人しかいないと信じているのでリザさん前提で(笑))、一言ストレートに気持ちを伝えるだけかな、と思いました。
なので今回も一言でリザさんをドキーンとさせたかったのですが、この流れでは無理だな…と思い、敢えて長めにしてしまいました。
イメージとちょっと違っちゃったな~というのが反省点ですが、一番の目的(リザさんの照れ顔)は果たしたかったので、そっち優先で突っ走り。
確かに、リザさんにとっては「誰からもらうか」が一番重要なのかもしれませんね。
どんな相手だろうが、ロイ以外の相手から貰ったラブレターは、リザさんにとって大して変わらない(響かない)んだろうなぁ。
言動に一喜一憂するのはロイだけ!
愛ですね!(真顔)
続き、止まっちゃっててすみません。
割と勢いに乗らないと書けないタイプなので、一度止まると遅いのですが、ちゃんと完結はしておきたいなと思います。
あああでも、本当に締めの一言二言を残すだけなので、残りにはあまり萌えはないと思うんですれども…orz もうひたすら申し訳ない。
何だか間を開けすぎて、当初予定していた締めとも違うものになりそうです…。
あれー…?
とりあえず萌えのままに締めようかな…変更も、それはそれで有りですよね。(自己弁護)
いつも読んでくださり有り難うございます!
また時間が取れれば、そしてネタが纏まれば、小ネタでも出していきたいなと思っています。