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03/19のツイートまとめ
2012/03/20(Tue)
remoon_ss

眩しい朝陽が窓から差し込んでいる。雲は白く、空は青い。外を見なくても快晴と判る。頭にはするり、するりと髪を梳く櫛の感触。当たりはするけれど痛くはなく、ちょうどいい強さで髪の中を滑ってゆく。「まだやるんですか?」そろそろ家を出たいと声を掛けるが、櫛の動きは止まる気配がない。
03-19 03:02

「もう少し」「でも時間が」「もう終わるよ」いつからか、共に眠った日の翌朝は、時間の余裕さえあれば彼はこうして私の髪を梳くようになった。不器用で纏めることは出来ないくせに、梳ることだけやりたがる。どんな顔をしながら梳いているのかは見えないけれど、嬉しそうな雰囲気だけは感じ取れる。
03-19 03:09

いったい何がそんなに楽しいのだろう。「よし、出来た」満足げな台詞にようやく櫛の離れた頭を回転させて後ろを振り向くと、予想通り嬉しそうな顔が見えた。「……ありがとうございます」一応礼を言うと、いや、と簡単な返事をして彼はベッドから立ち上がり、身支度を始めた。
03-19 03:13

本当は自分でといた方が、ここまで丁寧にとかない分早く終わる。出勤が刻一刻と迫る貴重な朝の時間をこんなことに使うのはどう考えても効率的とは思えない。それでも断りきれないのは、彼があんまり嬉しそうだからで。「リザ?」呆けたように彼の行動を見ていた私に、彼が小首を傾げる。
03-19 03:19

「あ、いえ。なんでも」急いでベッドから下りて、私も身支度を始める。朝のゆったりした時間から、忙しない時間へ。ようやく時間が動き始めたような感覚を覚える。あの梳られていた時間は、まるでたゆたう波のように穏やかで、そして緩やかで。……断りきれないのは、私もその時間を
03-19 03:22

楽しんでいるからなのかもしれない。「ハムエッグでいいですか?」「かまわんよ、なんでも。君が作ってくれるならなんでも美味い」「冗談を言う余裕があるなら、ベッドを整えておいてくださいね」でもそんなこと、絶対に口にはしないけれど。言ってしまえばどれほど調子に乗るか判らない。
03-19 03:25

今日は快晴。頬にさらりと流れてきた髪が、朝陽に照らされてキラリと光った。
03-19 03:26

おわり。リザさんの毛繕いをするロイも可愛いかもとか思って。単に私がサラサラ髪好きなだけかもしれませんがw ロイは不器用…だと思ってるんですが、どうだろう。でも錬成陣は丸く綺麗に書けるんだよなぁ。「錬成陣だけは」書けるのか?(笑)
03-19 03:29

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