月砂漠 Diary

漫画感想や日常話などのよろず日記です。同人・二次創作要素を含みますのでご注意ください。

remoon_ss

弟子入りして一年半ほどが過ぎ、かなり打ち解けてもきた頃、彼が唐突に尋ねてきた。「そういえば、リザの誕生日っていつ?」どうやら一年以上経っても祝っている様子がなかったために、疑問に思ったらしい。私は少し考える仕草をした後、問い返した。
02-17 14:06

「……マスタングさんがはじめてうちに来た日って、いつでしたっけ?」「え? 確かあれは……」彼が口にした日付を聞いてから、私は少し微笑んで見せる。「その日です」「なんだ、そうだったのか。今まで何もしなくてごめん。次こそは何かお祝いするから」「たのしみにしていますね」
02-17 14:09

その時以来、彼は離れていた時期を除いて、毎年必ず祝ってくれている。幼い頃から今まで、ずっと。けれど彼は知らない。私の本当の誕生日は、定かではないのだと。記憶にないほどの昔であれば、祝ってもらったこともあるかもしれない。だが物心ついた頃には、母は傍にはおらず、
02-17 14:12

父は祝ってくれるような状態ではなくなっていた。だから私は自分の誕生日を未だに知らない。もしかしたら勝手に決めたその日が誕生日である可能性もないとは言えないが、三百六十五分の一の確率だ。まず当たってはいないだろう。だがそれでもいい。彼と出会ったあの日から、
02-17 14:14

私は初めて、気にかけてもらえる幸福を知った。誰かの視界に映るということ。認識してもらえるということ。会話をすること。手と心の温もり。彼に出会って初めて、私は自分が確かにこの世に存在していることを知った。だから彼と出会った日が自分の誕生日だというのは、あながち間違いではない。
02-17 14:19

そして今年も、その日がやって来る。さて今年は、どんな幸せを私にくれるのだろうか。
02-17 14:22

こういうロイアイもいいなぁと思った次第。実際リザさんは、ちゃんとお誕生日を祝ってもらえてたのかなぁとか。ある程度まで母親が生きていたなら、もういつ誕生日なのかくらいは覚えているだろうけど。もしくは亡くなった後でも、リザパパが祝ってくれてたら大丈夫かなと。
02-17 14:24

しかしリザパパは祝ってくれてたんだろうか。不器用ながらもその日だけは祝ってくれてるといいなぁ。その日だけはお小遣いをあげて好きなものを買ってきなさいと言うとか、その日だけは研究をしないで遊んでくれるとか。そういうのがあったとしたらさっきのネタは無しだけど、それはそれで嬉しいなぁ。
02-17 14:26

2012.02.18 07:27 | ロイアイ | トラックバック(-) | コメント(0) |












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