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先日ちょっとしたきっかけで、ネタ帳に眠ったままだったロイアイハボを引っ張り出してきました。
2008年に書いたものなので文章自体も古いのですが、懐かしくてなんだか勿体無く思えてきて(笑)。
ちゃんとした話にするかどうかも決めていないですし、まあせっかく出してきたんだし、ということで、ここに載せておこうかと思います。
宜しければ。

ああ…色々日記用のネタ(日常)があったはずなのに、載せる暇が…orz
最近暑いですね。
ちょっと暑さにあてられたのか、バテ気味です。
でも頭の中では吸血鬼パラレルがぐるぐるしています。
皆様も熱中症などにはお気をつけくださいませー。



拍手くださった方、有り難うございました!
返信不要のコメントも嬉しいです…有り難うございます!
N様、ロイアイハボ載せましたー(笑)。こんなのはいかが…でしょうか…。どきどき。
昔ハマってたんですよね、ロイアイハボ(笑)。




※ロイアイハボです。(というより、ロイアイ前提ロイアイ←ハボ)
※下書き以前の、ただのネタメモです。
※文章古いです。





 リリリリリ、リリリリリ、と繰り返しベルを鳴らす。
 何度鳴らしてもやはり出る気配は無い。
 どうせまだ女性と二人でいるのだろう。
 まったく、本当に。こんな事態になっているというのに知りもしないで能天気な。
 いや、知らないのは彼のせいではない。
 それでもなぜかそのことに苛立ちを覚えた。

 その日はちょうど二人で残業をしていた。
 珍しく二人っきり。だからどうというわけでもない。黙々と仕事をこなして やがて二人ほぼ同時に終わらせた。
 連れ立って部屋を出ようとすると電話が鳴った。
 取ったのは彼女。
 そもそも夜中にかかる電話なんてロクな内容ではないのが一般的。この電話も例に漏れずとても不穏な内容を伝えるものだった。

 彼女の行動は容易に予測できた。
 だからこそ自分も後を追った。
 まさかあんなことになるなんて思いもせずに。

「今頃中佐は女性とよろしくやってんでしょうねえ。まったく暢気なもんだ」
 何気なく放った自分の一言のせいだったのかどうかは判らない。
 ただ、その時確かに彼女に隙が生まれて、気付いた頃には取り押さえた奴の懐から取り出された銀色に光る凶器が彼女を刺し貫いていた。
 一瞬の出来事。
 焦りながら奴の意識を奪って急いで彼女を見ると、床には徐々に広がるどす黒い赤。
 それがひどく禍々しく見えて怯んでいる間にも赤い面積は広がるばかりで。
 はたと気付いて名を呼んだ時には、彼女は意識を手放しかけていた。

 運ばれる最中繰り返されたのはただ一言。
「中佐には言わないで」
 どうして。何も言わないなんて出来るわけがない。
 それでも彼女は繰り返す。
「私が帰ってきたら、必ず連絡を取るから。それまで私は用事で出ていることにして」
 お願いだから何も言わないで。そう繰り返す彼女は絶え絶えの息の下からその嘆願だけを残して白い部屋へと消えていった。

(時間経過。ハボ、リザの見舞いに来る)

「お願い事を聞いたんですから、こっちにも見返りをくださいよ」
「そうね、もっともだわ。何か欲しいものでも?」
「そうだなぁ」
 考えてなかったけれど、ふといたずらに頭に浮かんだ想像は予想以上に心躍るもので、是が非でもそれを現実にしたくなる。
「買い物付き合ってくださいよ。服がいいな。女の子とのデートに着ていけるような服を女性の目で選んでみて欲しいんス」
「それは……私なんかで役に立つかどうか」
 頬に手を当てる仕草が可愛らしいと思う。
「他に女性の知り合いもいないもんで。ぜひ」
「いやだ。なにそのしかたなく、みたいな言い方」
 ふふと笑う顔が眩しくて、その刹那上司ということを忘れそうになった。

(それから時間経過してロイ、リザの病室に登場)

「君を私の補佐から外す」
「中佐!」
 思わぬ展開に耳をドアに貼り付けるようにして中を窺う。
「無様な失態を晒したことは謝ります。もう二度とこんなことはないように努めます。ですから……!」
「誰がそんなことを言っている」
 放たれる言葉は低く冷たく、静かに怒りを秘めている。
「私は、何故報告しなかったのかと言っているんだ!」
「……っ、それは……」
「部下が怪我をした。しかも大怪我だ。さらにそれが私のせいときている。それを当の本人が知らない? とんだ上司もいたものだ。いい笑い種だろう」
 吐き捨てるような台詞は心底怒っている。
「違うんです。そんなつもりじゃ……!」
 必死に言い訳をしようとする声が痛々しい。
『こんな無様な姿、見られたくないのよ』
 それは彼女の矜持。たったそれだけの、けれどとても重い。
 彼女はそれだけの、あんたの為だけに動いて、傷付いて、黙秘権を行使したのに。
 事情を知らないのならば彼の怒りも納得できただろう。だが全てを知っているからこそ肩入れしたくなるのは逆に彼女の方。
「とにかく、もう決めたことだ」
「待ってください! 承服できません! お願いですから……待って! 中佐、待って……ッ」
 心臓を捻り潰すかのような懇願が途切れたことに驚いて扉を開けそうになる。
「少尉!」
 だが駆け寄る足音にホッと息を吐き、その手を止めた。
「傷が開いたんじゃないのか? 待ってろ、今すぐ医者を……」
「大丈夫です。大丈夫ですから……」
 声が揺れる。水面に虫が触れた時のように、微かに、でも確かに。
「お願いです。外さないで……離さないでください。私を置いていかないで……」
 絞り出す声はまるで命乞いのよう。こんな彼女の声は聞いたことがない。
「……リザ」
 囁かれた声にハッとする。
「馬鹿者」
「……すみません」
「報せを受けて、私がどんな思いだったか解るか」
「すみません」
「馬鹿者」
「……はい」
 そっと中を覗くと、二つの影が寄り添うように一つになっていて、そのまま静かに扉を閉めた。
 病室を後にしながら呟く。
「……しょうがねぇか」
 あんな怒り方を見たことがない。
 あんな嘆き方を見たことがない。
 今まで一度も見たことがない……それは特別の証明。
 いつだってへらへらと笑っていて、決して女性に声を荒げたりしない彼は、けれど彼女には怒号を浴びせる。
 それはつまり特別。
 他にはしないこと、だからこそ。
 その関係に付く名前がたとえ恋や愛でなくとも、ただ唯一の関係であることは断言できる。
「バカバカしい」
 自分の愚かさに自嘲めいた笑みが零れる。
 これではまるで道化ではないか。
 道化は道化らしく、笑ってもらえればまだ救いがあるだろうけれど。


ここからまだ少し続きがあるのですが、あまり纏まっていないのでとりあえずここまでで(笑)。
まあ、ハボは失恋ですね。
ハボがあまりに可哀想なので、なかなか形に出来ないというのもあるかな…。
ロイアイハボシリーズはまだ他にもあるんですが、同じ理由でなかなか形に出来ていません。

実はこのロイアイハボ、LOSTやValentine Loveなどとも少し繋がっています。
このハボの失恋(というほどのものでもないですが)があって、LOSTのハボラスに繋がっていったというか…。
で、振り切ったけど「もうホントこの二人もどかしいなぁ」と放っとけず、つい気にかけてしまう、という状態がValentine Loveです。
自己満足設定ですけども(笑)。
色んなところで色んな話に繋がっているのがウチっぽいかな。

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氷上和奇

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