ガンガン2009年5月号「鋼の錬金術師」ネタバレ感想補足

さて、今度は考察…というほどのものでもないと思うのですが、一応私なりの考えをつらつらと。
あくまでも私見ですが。
宜しければ「続きを読む」からどうぞ。
 
コミックス新刊とアニメの感想はまた後日…。
いっぺんには無理orz
御免なさい。
 
 
 

拍手ぽちり下さった方、有り難うございますー!
コメントのお返事もしたい…のですが、管理人限定公開ということは、お返事しちゃいけない…のかな…?
すっごい嬉しかったのでお返事したいんですけど!
リピートでもそのまんまでも、賛同して頂けるのは嬉しいですよー!
勿論突っ込みや反対意見も反応頂けるだけで有り難いと思っています。
本サイトメインなので、こちらのブログはレスものんびりですが、もし宜しければお気軽にコメント下さいね。
遅くなってもレスは必ずしたいと思っています。
 
 
※一応ガンガンネタバレです。
※でも本編内容はあまり入っていません。
 
 
 
 
 
今月号で、ロイは激怒を通り越して異形になっちゃってるわけですが。
ここで一つ、疑問。
 
「何故ロイは、ヒューズを殺されたことに対してここまで怒り狂うのか」
 
勿論親友だからでしょう。それは判っています。
ですが、ロイはヒューズと、士官学校時代は仲良くしていたのかもしれませんが、卒業後はイシュヴァール戦まで顔を合わせることは無かったのです。現在の日本で言えば年賀状のやり取りくらいはしていたかもしれませんが。学生時代の友達は、いつ会っても笑って話せるような存在で、会っていなかったから親しくない、と言うつもりは勿論全くもってありません。
しかしロイのこの怒り方は…。
いたぶる、という言葉がまさに相応しい。
目を焼き、体を焼き、死んだ方がマシというほどの苦痛を与え、その上でじわじわと嬲り殺す。
彼をそこまで怒らせたのは、親友を殺されたから、という理由だけなのでしょうか。本当に?
この怒り方は、最も大切な人を殺されたレベルに近い。
例えば家族、恋人、勿論親友も有りですが。
とすると、ロイにとってヒューズは、それほどの存在であったと考えられます。
何故ヒューズがロイにとってそれほどの存在となっていたのか。
 
 
さて、ここからはあくまでも私の解釈です。勝手な想像です。
こういう考え方もあるかも、というものなので、ご了承を。
多分に主観や私見が入っていると思います。
 
 
考えたのは、やっぱりイシュヴァール戦。
あのイシュヴァール戦で、ロイは深く傷付いた。もしかしたら心の一部が壊れてしまったかもしれない。
そこでロイの心に闇が出来ます。
「自分は人殺しだ」「罪を犯した罪人だ」「人ならざる力を持ち、罪もない人々を殺した自分は、もはや人間ではなく化物なのかもしれない」
そしてイシュヴァール戦が終わった後でも、その闇は消えることはありません。
どれほど誰かに好意を寄せられても、嬉しいと思う反面、心のどこかが呟くのです。
「本当の自分を知れば、きっとそんなことは言えなくなるだろう」
「化物である自分の姿を見れば、人間として見ることさえ出来なくなるかもしれない」
それが意識的であれ無意識下であれ、ロイの心にそういう考えが住み着いていたとしてもおかしくありません。
 
ところが、ヒューズとリザさんは違う。
彼らはイシュヴァール戦を共にしました。
最後まで地獄を共にしました。
ロイが化物であることも、罪人であることも、何の罪もない人々を殺したことも、全て知っているのです。
士官学校時代のヒューズは、ロイにとって悪友。仲のいい友達。親友。どれでもいい。全部というのも有り得る。
しかしイシュヴァール戦で再会して、ヒューズはロイの力と罪を目の当たりにすることとなる。士官学校時代持っていなかった力を手にして、その力を行使して兵器と化すロイの姿。友情が揺らぐ可能性もあったはず。
それでも、ヒューズは「BLUE」にあったようにロイに優しかった。
全てが終わっても付いて来ると言ってくれた。
しかもさらりとロイを化物呼ばわりして、変な遠慮もない。本当に、普通に接してくれる。
ただの親友として接してくれる。
リザさんも、付いて来ると言ってくれた。
地獄まで付いて来ると言って、全てを知ってもなお離れることはなかった。
ロイにとって、ヒューズとリザさんは、ロイ・マスタングという自身を全て受け止め、その存在を認め、赦してくれる無二の存在だったわけです。
 
特に、ロイには身寄りがマダムしかいない。
家族はその一人しかいない。しかも血が繋がっていないから、どこかほんの少し遠慮があったかもしれない。
何もかも知った上で、素の自分でいることを赦してくれる、気の置けない存在が、この二人だけだったとしてもおかしくない。
そんな存在を無残に、しかも最も残酷な方法で殺されて、冷静でいられるのか。
 
ふとした瞬間に思い出す。
もしあいつが生きていたら、と想像してしまう。
リザさんはあくまでも女性で、しかもおそらくは恋愛感情も抱いている存在。いくら信頼していても愛していても、話せないことや曝け出せないこともあるでしょう。
同じ男という立場で、同じ愛しい者を持つ、しかも同じ経験をして全てを知っている人物は、ヒューズたった一人だった。
もしかしたら、失って初めてその存在の大きさを自覚したかもしれない。
 
エリシアちゃんが産まれた時、ロイは一度ヒューズを引き離そうとしたのかもしれない。
「子供が産まれたからには、危ない橋は渡らないほうがいい」
そうしたら、ヒューズは怒って
「俺を見くびるなよ、ロイ」
くらい言ったかもしれない。
リザさんも同じく、「何を今更」の一言で一蹴しましたよね。それと同じ。
そうすると、「もしあの時無理にでも承諾させていれば」という後悔が生まれる。
自分のせいで、とまでは思わなかったかもしれないけど、それでも自分に責任が全くないとは思えないとしても不思議じゃない。
 
そしてさらに。
ヒューズは、家庭を持ちました。
愛する人と結婚し、子供を儲け、その家族を一番に愛し、精一杯大切にした。
たとえ心でどれほど罪の意識を抱えていても、ヒューズは幸せになろうと努力していたのです。
対するロイは、どこか諦観がある。
いずれ自分は裁かれるべき人間。
罪を犯した自分が幸せになることは赦されない。
当然、幸せになろうとすることなどない。
ロイが自分の幸せの為に生きている姿を見たことがありますか。
民衆を守るために錬金術を学び、守るために礎になるなら本望だと言い、イシュヴァール戦では部下を守るために先陣を切り、終結後は平和の為に、民主制にする為に茨の道を進む。
ここにロイが自身の命を大切にし、自分の幸せを追求する姿を見ることが出来るでしょうか。
少なくとも私にはそうは見えませんでした。
そんなロイにとって、ヒューズとは幸せの象徴。
眩しくはあるけれど自分は決して手にすることがないもの。
そこにある種の理想と憧れを見ていたとしたら。
そしてそれを自分が守るべきものの代表として見ていたならば、どうでしょう。
何よりも守りたかった。壊したくはなかった。壊れるところなど見たくなかった。その幸せを壊さないために自らの犠牲すら厭わなかったはずなのに。全てを懸けてきたはずなのに。
それがエンヴィーによって、全部壊されてしまったんです。
しかも、これ以上ないほど残酷な方法で。
 
自分への無力感と後悔。
大切なものを奪われた寂しさと悲しさ。
今まで全てを懸けて守ってきたものを奪われた悔しさと虚脱感。
それらは全て憎しみに変換されます。
憎しみは仇を探し出す原動力になってロイを前に進ませます。
そうする内に、憎しみは増大し、塊となってロイの心を蝕みます。
さて、その仇とようやく出会えた。
…正常な状態で対応できたら、聖人だよなぁと思うのです。
 
 
こう考えると、ロイがあれほど残酷になった理由も少しは納得いくかなぁ…。
でもここでロイに、是非リザさんのことを思い出して欲しい。
ロイはもう自分のことなんてあんまり考えてないと思うんだけど、そんな姿を誰より悲しんでいるのは、一緒に歩んできたもう一人のリザさんだよと。
当然ヒューズの代わりなんていないけれど、それでもロイを支えてきた片翼であることは間違いないと思うんですよね。
リザさんが、自分が力を与えた責任感などから、ロイを監視する意味で今まで付いてきたのなら、ラスト戦で泣くことはなかったと思う。
とすると、リザさんはやっぱりロイのこんな姿を見たくなかっただろうし、そうなった時になんとしてでも止めようと思っていたはず。
心まで化物になってほしくなくて、元の優しい、誰かを守るために国の礎になりたいと言ったロイに戻って欲しくて、そのために今回リザさんは銃を突きつけた。
そのリザさんの心に、気付いて欲しいなと思うのですが…。
全ては来月号…なのかなぁ。
あぁぁ待ち遠しいというか本当に待てないんですがっ!
何故ガンガンは月一回の発行なんだー!

テーマ : 鋼の錬金術師
ジャンル : アニメ・コミック

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氷上和奇

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